2019/02/03

5年がかりの「ちゃんちゃんこ」

大変ご無沙汰しております。
元気に生きています。

2018年は資格試験の準備のために丸っと編み物を休んでおりました。
編み物だけでなく読書もリアルタイムでのドラマ鑑賞も禁止して数十年ぶりの「受験生」に没頭。

先日ようやく発表があり、なんとか合格。(パチパチパチパチ)

あーホッとした。

で、禁断症状が出て、昨年11月に試験が終わった瞬間、とりあえず編みかけに着手。
なんと5年近く放置してあったまっすぐ編むだけのカーディガンが2か月もかけずにサクッと完成しましたよ。


出典:「手編みのアウターニット」ブティック社 
No. 24「まっすぐ身頃のカーディガン」(デザイン 岸睦子)
糸:Malabrigo Worsted (Sealing Wax) 6かせ弱
針:KnitPro 付け替え輪針 JP No.8

やったー!
50段くらい編んでそのまま放置してあったのにね。
「禁断症状」ってすごい(笑)。

英文で編むようになってからすっかり日本式の「編み図」を見ながらチマチマ編むのが億劫になってしまっていたのにかなり楽しく編みました。
だって2か月で完成しちゃったもの。
週末しか編まないし、恐ろしく手が遅い私なのに。

夫の転勤先の町の図書館で借りた本に載っていた作品でした。


途中で目を休めて袖のための穴を2か所に作る以外は、ひざ掛けみたいに単なる長方形を編みます。
超簡単。

ただね、日本の本によくある「編み図」なんですよ。
以下、ダラダラ書きますけど、文句じゃないですよ。

あくまでも個人の感想です。

万年ビギナーな私にとって日本の編み物本って「不親切」と感じてしまいます。

だって、実際には全部で125目×318段編むのに、模様編みの図は100目×50段分しか載っていないんですよ。


「あとは分かるでしょ」方式。
こういう本って多くないですか?
というか、ほとんどがこんな感じですよね?

せっかくまっすぐ編むだけ、しかも表編みと裏編みと簡単な縄編みだけで構成されているのに、実際にはけっこう編み物に慣れている人じゃなきゃ編めない。
標準的な知能、理解力、想像力があることが前提。
要求されるのは「標準以上」な気がするけど・・。

模様もね、A、B、C、D、C、B、Aの順に並んでいるんですけどね、Aの模様を左右対称にするべきなのか、はたまた最初のAのままでいいのか・・。考えすぎなのかな。

しかも!
A、B、C、Dはひと模様の段数も違うので、「繰り返すだけ」ったって段ごとにやることが変わってくるんですよ。
ようするに「〇段ごとに同じことをやればいい」わけじゃないんです。

A模様は4段ごと、B模様は10段ごと、C模様は実際には2パートに分かれていて、6段で繰り返される梯子部分と4段で繰り返される縄部分がある。
Dに至っては40段でワンセットのように見えて、実際には作品の最初と最後のダイヤ柄と真ん中らへんのダイヤ模様では、次のX模様と重なるか否かでやるべきことが違う。

大混乱。

おかげで再開して間もない頃のダイヤ柄に編み飛ばした段が2段分あることが、袖穴を作ってしばらーくしてから発見されるという悲しい現実。

退化する一方のアラフィフの脳みそには厳しい!

~それでも、禁断症状で編みたい一心の女は投げ出さなかったのである~

ここで気づいた:「急がば回れ」

家でひたすら編み図をコピーしまくり、ハサミとスティック糊を駆使してパズルのようにパーツを組みあわせ、全125目×318段のでかい「実物」編み図を作りました!
ガタガタで見づらかったから、最終的には近所のコンビニでA3用紙2枚にコピーして、つなぎ目1か所だけにしました。

おかげでスッキリ。

そして超快調に編めました!


これはブロッキング前の写真なのでちょっと模様がヨレていますが。

何せCOが2013年11月。
糸を毛糸ピエロさんで購入したのが2013年4月。

ただ、上の本の表紙や作品の写真からもお気づきかとは思いますが、本来はごりごりの「森ガール」なアウターなんですよね。

正直、なぜこれを編もうと思ったのか、今となっては謎でしかないのですが。

田舎町で森ガールを目指そうとでも考えたのだろうか。
記憶にないけど。

どちらかというとシンプルなもの好んで着る方なので・・。

だって着画を見て思ったでしょ?

「ちゃんちゃんこですわよね」


モードな雰囲気を醸し出そうとしたわけではないのですが、写真を見た友人は「ネオちゃんちゃんこ」と命名してくれました。

前述の編み間違いがなかったら誰かに譲ることもできたのですが・・。これ、どうしよ。

まぁMalabrigo Worsted6玉弱を使用しただけあって、超柔らかく(肌激弱な私は首回りに触れるのは無理ですが)暖かいので、家の中でフリースの代わりに着ようかな。
着丈がもう少し長いとお尻も暖かくてよかったな。

ほとんど本の説明どおりに編みましたが唯一変えたところは、袖付けだけです。

本では袖ぐりから拾い目して、平たく袖を編み、最後に袖下を接ぐことになっていたのですが、メリヤス接ぎが大嫌いなので拾い目して輪に編みました。

色々文句(結局文句なんじゃん)を書きましたが、久しぶりに平編み、模様編みをして本当に楽しかったので、この勢いで長らくRavelryのqueueに入れたまま(しかも、パターンも糸も数年前に購入済み)のケーブル編みのカーディガン、「Alpengluhen」に挑戦しようかなぁ・・なんて思ってみています。

が、とりあえずは超シンプルな無料パターン「Turtle Dove」をCOし、そして今日中にBOできそうな勢いです。

そのお話はまた近いうちに。

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