2019/05/01

やっとやっとの Alpengluhen 完成報告!

令和初日、皆さまいかがお過ごしですか?

新元号まで持ち越してしまいましたが、ようやくAlpengluhenの完成方向です。

Ravelryのプロジェクトノートによれば編み始めたのが今年の2月9日。

太い糸でざくざく編んだこともあり、ケーブルもりもりながらすごいスピードで編めて、実は身頃はわりとあっさり1月ぐらいで完成したのですよ。
(あくまでも私的基準。)


その分、袖のぐるぐる編みになったらなんだか飽きてしまってね。

いや、飽きたっていうのもあるんだけど、終わらせるのがもったいなくなったっていうのもあるな。

揺れる乙女(!)心。
まさに。

その後、意を決してダーッと首回りや前立てのリブを編み付け、完成させたのが4月上旬。
が、そこからボタンに悩んでしまいまして。
毛糸ピエロさんのセールで2種類の木製ボタンを購入してみたものの、合わせてみるとどちらもピンとこない。
近所のトーカイはボタンのセレクションが微妙すぎて気に入ったものが見つからず。

ユザワヤかオカダヤに行かなきゃだめだなぁ・・と手帳を眺めつつ予定を考えていたのですが、思い出しました。
そういえば二子玉川にムーリットがあるじゃないか!
で、早速娘の歯医者の帰りに寄りました。
でもね、素敵なボタンはたくさんあるものの、サイズや数の兼ね合いで結局買えずじまい。
そんなこんなでオカダヤ(mano creare)二子玉川店でやっと見つけました。

というわけで、いつものとおり、長い前置きからの完成報告!




alpenglühen by Isabell Kraemer
Yarn: Malabrigo Twist
Colorway: 96 Sunset
Needles: US 7 (4.5 mm)/ US 8 (5.0 mm)

まず、糸の話をさせてください!

とにかくIsabellさんのパターンにあった色が超ツボで、同じSunsetという色の糸を探していたんですよね。
それで、時々お世話になっているEat Sleep Knitで注文しようと思ったら、指定糸のWorsted(糸の種類というか名前)は数が揃わなかったのかな?
それで同じworsted weight(太さの話)でも、縒りがしっかりしたTwistがあることに気づいてこちらを買ったんだったかな?

とにかく、どういう経緯でこの糸を購入したのか、今となってははっきり覚えていないのですが、多分そんな感じの偶然で選んだのだと思います。

これが大正解!

同じMalabrigoでも、Worstedは毛糸ピエロさんで取り扱いがあることもあり、何度か編んだことがあります。
夫のカウルや、2月上旬に完成報告させていただいた「まっすぐ身頃のカーディガン」(こちら→)など。

WorstedってSingle Plyなので縒り(撚り?)がないんですよ。
原毛そのままっぽいというか。太さも超不均一で。
例えるなら揖保乃糸(そうめん)みたいなところから伊勢うどんみたいなところまであって。(やや大げさですが。)

フエルトのようにモフモフな部分なんかは、編むときになんとなく手首を使って針に巻き付けるような感覚で拾うように編んでみたりしています。
だからといって編地が揃わないわけではなく、ふんわり柔らかで温かみのある風合いになるのですが、実は縄編みのような模様はちょっと潰れてしまう印象でした。
あくまでも印象ですけど。(以下、縄編みのカウルの例。)


こうやって見るとべつに潰れていないか??
実物はもっと平面的に見えるんですよね、せっかくの縄編みが。

ところが、このTwistは、8plyでしっかり縒ってあるためか、太さが不均一な箇所はあるものの、編んだ時にモリっとする気がします。
目もきっちり揃うし、模様もくっきりはっきりするような。


うーん。色の影響もあるのかなぁ。
写真にするとあまり違いが明確じゃなくなりますね。

とにかく、Malabrigo Twistはおすすめです。
国内で買えるところを知らないので、送料がネックになり、そうそうポチれませんが、絶対にまた編みたい!と思わせる糸でした。

さて、パターンの話。

大人気デザイナーさんのIsabell Kraemerさんですから、明瞭なパターン構成で悩みポイントはほとんどありませんでしたが、何せ肩から袖にかけての構成が秀逸。

経験の浅い私が言うのも変なのでしょうが、オリジナリティ溢れるデザインです。
往復(引き返し)編みで肩から袖がきれーいに出来てしまうのですからびっくりでした。
私は例によってGerman Shortrowsを採用。(理由はこちらの記事参照→

ここ数年ずっと選んでいたTop downのデザインではなく、Bottom upです。
裾のゴム編みから始めます。
両前身ごろの縄編みを入れつつ、背中はメリヤス。

模様編みの説明は別ページにまとめてあったので、私はあらかじめその部分だけ拡大コピーして、大きなポストイットに作った表を貼って編んだ段をチェックしながら進めました。
おかげで一度も間違えることなくズンズン編めた!

急がば回れ作成大成功!

右前身頃・背中・左前身頃→左前身頃(袖回り・首回りの減目)→右前身頃(同)→背中から首→左前身頃と背中左側を合わせて左肩→右前身頃と背中右側を合わせ右肩→袖→首回りのゴム編み→前立て左右。

おみごと!

ほぼパターンどおりに編みましたが、変更点は、上記のとおりパターン指定のW&Tの代わりにGerman Short Rowsを採用した点と、後ろ身頃(背中)を絞るときに減目の回数を1回分減らしたこと(その分、増し目も1回減らしたので差し引き目数の変更はなしです)、それからボタンホールを編む際にパターンの指定と左右を逆にしたこと(自分の手持ちのカーディガンに合わせました)ぐらい。



手編みのニットにボタンを付けたのは初めてのことで、どうするか動画を色々検索しましたが、結局裏側に力ボタンを付けました。

Malabrigoは水通しで伸びるという印象が強かったので、少しタイトなサイズ感でも大丈夫と踏んだのですが、実際にはそれほど大きくなりませんでした。
次に編むとしたらウエストの絞りはなしでストンとした形のままにすると思います。
あんまりピッタリしたニットは好きじゃないので。

ほれ、下の写真もやけにムッチリして見えるでしょ?
実際ここ1ヶ月ほどで1.5kgほど増加しましたけど、それにしても。


タイトめのサイズ感のせいもあると思いますが、ボタンをかけるとちょっと前立てが引っ張られてゆらゆらに伸びてしまいます。
全体的にすごく気に入ったのですが、唯一そこが反省点ですかね。
ボタンを付けなおしたら改善されるのかな。

編む時間も限られているので、同じパターンを2枚以上編むことはほとんどないのですが、これは本当に好きだったのでまた編むかもしれません。
そのときも是非Malabrigo Twistを使いたいです。
今度はグレー系かなぁ。

さて、早速次のプロジェクトを始めています。
あ、1つAlpengluhenのボタン付けが完成する前にCOしてBOしたものがあるのでした。
その完成報告と、新プロジェクトのCO報告は・・連休中に必ず!