2014/12/08

Top-down-top 着画と感想

この土日は編み物は全く進みませんでした。

どうも休日は編み物が捗らないんですよね。
そんなに主婦業や母親業に熱心な方じゃない(おいおい)のですが、なんだかんだと家のことに時間と体を取られてしまい、プロジェクトを袋から出すこともないまま過ぎて行ってしまいます。

時間の使い方が下手なんでしょうね。
年々そうなっているような気がします。

さて、先日編みあがって水通ししたTop-down-top。
娘に着画を撮ってもらいました。


Top-down-top by Anna & Heidi Pickles
Yarn: Skein Merino Silk Sport (col. Loam) 2 skeins
Needles: JPN#5 (3.6 mm) and  JPN#11 (5.4 mm)
Gauge: 20sts x 24 rows in stockinette

たまたまミモレ丈のスカートをはいていたので、その上に合わせてみました。
スカートに合わせるならパターンの写真みたいにもう少し丈の短いものの方がかわいいかも。

年齢制限に引っ掛かってしまうけど。


「あっは~ん」みたいなポーズで小4の娘にはオオウケでしたが、ドルマンスリーブが分かるようにしたつもり。


後ろ姿はこんな感じ。

ちょっと中に着たUネックのヒートテックとスカート後ろの金色チャックが見えていて今一つな写真ですが、モデルもカメラマンも難ありなもので・・・。(汗)

さて、編んでみた感想などをまとめます。
(長くなります。あしからず。)

1)気付いたこと(つまずきポイント):
編み始めた頃にも書きましたが(こちらの記事→)、このパターン、実にシンプルです。
ただ、A4コピー用紙1枚に入ってしまうほどにアッサリしたパターンだけに、細かい指示や注意書きが一切ありません。
そのため、単純なパターンではありますが、分かっているつもりでズンズン編んでいると躓きかねないポイントがいくつかあり、注意が必要です。

以下、私が躓いたポイントを3つあげてみました。

「トップダウントップ」というだけあって、首周りから編み始めるのですが、襟ぐりのゴム編みを半インチ分編んだらあとはひたすら4段セット(1セットで計16目増し)で規則的に増し目をするだけ。
この4段を指定の回数繰り返すので、どんどんどんどん目数が増えて、最大で400目を越えます。

でも、メリヤス好きとしては、このほどよい間隔での作業のおかげで眠くもならず、糸の鋼色~こげ茶の美しい揺らぎとホワホワの肌触りにうっとりしているうちにどんどん進んでしまいました。

そして、トップダウンのお約束。
袖ぐりの目を別糸に取って休ませ、前後身頃の目だけを輪針にひとまとめにします。
通常のセーターではここから胴の部分に入りますが、ドルマンスリーブのこのパターンでは、いきなり裾のゴム編みに突入です。
グルグルぐるぐる一目ゴム編みを編んで必要な段数になったらお好きな方法で留めます。

が、ここで注意その1。

パターンでは2インチという指示でしたが、他の方も指摘されているとおり、それではけっこう短めの丈になります。
ゲージにもよるとは思いますが。
Skein Merino Silk Sportが水通しで延びることを考慮してそのままにするか、編み足すか、さんざん悩みましたが、試着してみると、お腹が出るほど短い上に、個人的にはまっすぐな部分が少し長い方がキレイかも・・と感じたので後から編み足しました。

次に、休めておいた袖の目のうち、中心の40目だけを輪針に移し、残りはあとでメリヤス接ぎをするために別糸などに取っておきます。
輪針に移した40目でぐるぐると一目ゴム編みを編んで袖のきゅっとした部分になります。

これが注意その2。

「40目ってすごーく少ないなぁ」と気になりながらもパターンどおりにして、袖口がけっこうきつめ・・ということに陥ったのはつい先日お話したとおり。(この記事→

もう少しちゃんとパターンを理解して慎重に進めたら、このゴム編み部分の目数をあと10目か20目増やしていたかも・・と反省しています。

もし、これから編まれる方がいらしたら、この辺り、ちょっと心に留めておいていただけるといいかもしれません。

袖に関連してもう一点。
注意その3。

最後にドルマンスリーブの袖下をメリヤス接ぎ(Kitchner Grafting)するのですが、このとき接ぐのに使う糸をどうするか、無計画に進めてしまってハマりました(焦)。


足りない糸を気にしながら接いたためちょっとキツくなってしまったメリヤス接ぎ。

袖を編み始めるときに付ける糸の糸端を、メリヤス接ぎに使用する分だけ長めに出しておかなければならなかったんですよね。
私は糸が足りなくて接いでいる途中で糸を足すことになりました。

以上、参考になれば・・。
(まぁ、こんなスットコドッコイな人はあまりいないと思いますが・・。)

2)初めて試した技法など:
ゴム編み留めが大の苦手な私は、以前"Jeny's Surprisingly Stretchy BO"という新しい方法を発見して大感激したのですが(こちらの記事→*)、今回はさらに"Interlock BO"という新しいゴム編み止めの方法に挑戦しました。
これは、以前紹介した"Surprisingly Stretchy"と同じJeny Staimanさんが考案された方法で、"Surprisingly Stretchy"は糸を切らずに輪針でそのままBOを進められるのに対して、こちらは必要量の糸を切って、毛糸用の縫い針を使って留めます。
なぜそんな方法を採用したかというと、私のCO、BOバイブルである"Cast On Bind Off - 54 Step-by-Step Methods"で写真を見る限り、 "Surprisingly Stretchy"よりも端がキレイそうだったから。

ちなみにこのInterlock BO、メリヤス編みにも使えます。その場合、Backward Loop COとそっくりな端が完成するので、ハンドウォーマーやマフラーのように最初と最後を均一にしたい場合にも良いとのことです。

ただ、"Surprisingly Stretchy"が表2目裏1目のゴム編みなどにも簡単に対応できるのに対して、こちらはそうはいかないかも?
本に記載されている方法では、応用できそうな雰囲気ではありませんでしたが、もう少し検討の余地ありです。

長くなりましたが、そんなところですかね。

95gのカセをきっちり二カセ使い切りました。冬のウエアが180gちょっとなんて、奇跡的に軽くて笑ってしまいますが、寒がりの私としては、やっぱりタートルと重ね着したいなぁ。
秋口や冬場でも車で移動するだけでほとんど暖かい室内にいる日には、薄手のインナーでもいいかもしれません。
何せ、相当痒がり肌な私でも、この糸、全くチクチクしませんので。

とにかく肌心地もトロトロで素敵なニットの完成に大満足です。

2 件のコメント:

  1. はじめまして、お邪魔いたします。
    アメリカでのろのろ編んでいますsachiと申します。
    ウェアとっても素敵ですね!袖と裾のリブ編み、大変だっただろうな~と思いながらもジーンズでもスカートでもなんでも来いなデザインに、私もこんなの是非編みたいと思いました。実際は忙しくて編みと糸買いの速度が比例していない状態ですが。  次回の楽しみにしております(CO面倒だから一気にやっといた。の記事で笑っちゃいました。私もいつも同じことを考えているので。「夜に小人がCOだけやっててくれないかな」とか 笑) それでは、またお邪魔させてください。

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  2. sachiさん、こんにちは。
    コメントありがとうございました。帰省先から自宅に戻り、大量の洗濯物と格闘していてようやくPCにゆっくり向かう時間が出来ました。
    こちらのウエアは本当にびっくりするほど簡単でした。メリヤスばかりの編み物が嫌でなければ超お勧めです。
    小人がCO・・・。物語が書けそうですね(笑)。すでに靴屋さんバージョンがあるからダメか?
    (ところで、sachiさんは、ami-logのsachiさんですか?ブログずーっと拝読させていただいています!)

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