2015/11/22

新プロジェクト始動・完成・そして再び・・

ご無沙汰しています。

なんだかもう最後の投稿がいつ頃だったのかも忘れてしまいました。

仕事疲れやら体調不良やらで編み物もあまり進まなかったのですが、それ以上に落ち着いてPCに向かう余裕(時間的なというより心の)が持てず、すっかり放置してしまっていました。

そんなに忙しいわけでもないのに。
ようするに時間の使い方が下手なんですね・・。そして体力がない。

そんなわけで、順調だったはずのカーディガンも靴下も、あまり捗っていないのですが、11月に入ってすぐにクリスマスプロジェクトを始めてみました。

昨年Brick Road Cowlを贈った弟とそのパートナーに今年は帽子を編んでみることにしました。


なんと、初Stephen Westさんです。
大人気のデザイナーさんですが、編むのも着こなすのも難しそうなアイテムが多い印象で、なかなか手が出せずにいました。
こちらの帽子はKとPの組み合わせで色々な模様を作りだしていて、編みやすそう!とだいぶ前に目を付けていたもの。おそろいでハンドウォーマーもあります。

一応弟の了承も得たうえで、11月1日にCO。

で、あっさり完成。


Dustland Hat by Stephen West
Yarn: Madelinetosh Tosh DK (col. Calligraphy)
Needle: US4 (3.5 mm) and US6 (4.0 mm)
Size: M

プロジェクトページを見ると、編まれた方の多くが「ゲージどおりなのに妙にデカイ!」と書かれていて気になりました。
そんなわけで、指定はWorstedの糸でUS7 (4.5 mm)となっていたのですが、小さめを目指してまずは少し細めのDKの糸でUS6 (4.0 mm)で編んでみました。

これをプレゼントする予定の相手は二人とも頭囲が私と同じ程度です。(測ってもらいました。)
それで、↑↑の写真は、自分用に1つ試し編みしてみたものです。

ようするに見かけによらず頭がデカイ3人(!)なので、パターンのサイズ表記どおりならLでいいはずなのですが、Mを選んでみました。

編み終わってほったらかしにしているうちにお天気が悪くなってしまい、ブロッキングも出来ていないのですが、かぶってみるとこんな感じです。


水通ししたらもう少しクッタリすると思うのですが・・。

でもクッタリしてほしいんだろうか?

自問自答。

私自身はあまりSlouchyな帽子は似合わないと思っているのですが。
というか、年齢的なものかもしれませんが、かぶり方がよく分からない。

むしろピッタリしたニット帽の方がかぶれるかなぁ・・。まぁ、弟もSlouchyをトライしてみると言ってくれたので(汗)。

で、とりあえずサイズ感はこんな感じかなぁ・・と思ったので、全く同じ針と糸(色違い)で2枚目(プレゼント用の1枚目)を開始しました。

1枚目の写真で編み途中になっている方。色はDr. Zivago's Skyです。
グレーのような濃紺のような・・鋼色かな。
ちなみに2段も編んでいると糸をかけている指が染まります(!) 
当然、竹の針も今や紺色に・・。







分かりますか?右側の写真。
2段しか編んでいないのにすでに糸をかけていたところが青くなっていますよね??
だから、編むときは白い服は絶対にダメです。
私も念のためエプロンをしています。

1枚目の写真を撮ってからさらに編み進んで、今はSection 4の途中。頑張れば今日中に終わらせられそうなので、私にしては、わりといいペースです。
クリスマスまでにあと1枚、なんとかなりそうですね。

ほっ。

あとは、母に頼まれた赤系のBrick Road Cowl。
これは明日からの京都旅行の車の中で編めるように今晩中にCOしておかないと。

ニットの楽しい季節になりましたね。
今年は暖冬だという噂ですが、それでも肌心地のよい毛糸を触れるのが幸せです♥

2015/09/14

意外にも進んでいます・・

最近週一ペースの投稿ですね。

編み速度がとっても遅いので、ブログで紹介できるような出来事があまりないのです。
お許しを。

さて、前回「プロジェクトの整理をした」とか「靴下を早く終わらせよう」とか「クリスマスプロジェクトを始めなきゃ」とか、色々と述べていましたが、その後の変化といえば、久しぶりに引っ張りだした「まっすぐ身頃のカーディガン」が思いの外進んでいるんだよ・・という点。

英文パターンでの編み物を始めて以来、日本語パターンのいわゆる「編み図」を見ながらの編み物が出来ない脳みそになってしまった・・と、嘆いていたのですが、約2年ぶりに手にとってゆーっくりゆーっくりながら編み始めてみたところ、「あらま」。
これ、そんなに大変じゃないみたい。

だいたいどんなプロジェクトでもそうですが、編み始めが大変なんですよね。
作り目もそうだし、形や模様が見えてくるまでは五里霧中・・手探り状態なことが多くて。

模様の規則性が見えてきたこともあり、2年ぶりだったわりにけっこうスイスイ編めて、ノルマに設定した毎日2段ずつを2倍に増やし、毎日4段ずつ月~金の5日間編み進めることが出来ました。


(え?遅いって?まぁ、そう言いなさんな。これぞ牛歩編み。)

暗くなってから蛍光灯の下iPhoneで撮影したのでイマイチな写真ですが。
(いつものことか。)

うーん。
万年ビギナーを自負しているけど、それなりに技術や理解力も進歩しているのかしら。
この年になると退化しかしないと思っていたけど。

本にはとくに指示はないのですが、編み図が「模様編みA]「模様編みB」・・・と区分けされているので、それに合わせてマーカーを入れました。
これがよかったようで、途端に編み図と自分の編んでいる個所の整合性がとりやすくなりました。
マーカーの使い方は英文パターンで学習したものだから、やっぱりなんでも色々挑戦してみるって重要。

「このペースなら土日は10段ずつ編めるかも」と期待していたのですが、本職(もやはどっちが本職なのか分からなくなってきましたが)の納期が近いこともあり、残念ながら週末はほとんど編めませんでした。

無念。

あわよくば週末の間に身頃が1/4終わるかも・・と思っていたのにな。

教訓:トラヌタヌキノカワザンヨウはするべからず。
 

とりあえず、模様50段分が編めました!

そんなわけで、靴下の方は進んでいませんし、クリスマスプロジェクトも手つかずですが、気分が乗っているうちに4段以上のペースでちゃっちゃとこのカーディガンを進めてしまいたいと思います。
 

2015/09/07

ケロリン~プロジェクト整理

なんでしたっけ。ケロリン。
お薬?あ、アスピリン系の鎮痛剤だったんだ。知らなかった。
昔のお風呂屋さんなどにあった黄色い桶のあれですよね。(これ→

・・って何の話だっけ。

あ、また一つ、プロジェクトをFROGしたっていうことです。ケロ。

ちなみに、なんで編んでいるものを解くことをFROGというのか、とっても不思議だったのですが、これって英語圏のニッターさんたち独特の造語で、編み物をしない人には「?」なようです。
どうやら"Rip it"(Ripは、通常は紙や布を裂く、破くの意味ですが、編み物では全解きする様子を表します)という表現の音が、蛙の鳴き声を露わす"ribbit"とよく似ていることに由来しているようです。

そんな小噺はいいとして。

ほら、編み物も徐々にできなくなるかもしれないし・・と言うほど深刻になっているわけではないのですが、近い将来引っ越すことも分かっているので、長い間編みかけになったままのプロジェクトを整理しようかと思い立って・・。

早速一つ解いてみました。


2万人(!)近い方が編まれているフリーパターンのHoney Cowlです。
プロジェクトを始めたのが2014年1月。
もう20ヶ月以上経過しています。


Honey Cowl by Antonia Shankland
Yarn: Madelinetosh Pahimina (col. Ink)
Needle: JP#9

とっても単純なのに、なぜか私にはダメでした。
なんかあっという間に飽きて眠くなってしまうんです。

1.すべり目とPを繰り返す段
2.全部Kの段
3.Pとすべり目を繰り返す段
4.全部Kの段

・・と、たったこれだけなのですが、ロングバージョンの目数が多いからなのか(220目)糸がほとんど紺単色に近くて編み地に見惚れるほどではないせいなのか、とにかく飽きる。(オイオイ)

そして、間違える。(結局それね。)

すべり目、Pをするのか・・
P、すべり目をするのか・・

ちょっと見ただけではよく分からず、何段か編んでから「あれ?ここ間違えた?」となる始末。
ぼーっと編めるほど単純じゃなくて、真剣に編むほど楽しくもない・・。

万年ビギナーのくせに我儘。

しかも、長い!
ロングバージョンを指定どおりに220目で編んでいたのですが、二重に巻いてもまだ余ってしまう長さ。三重じゃ顔が半分埋もれるほどのボリュームになってしまうし。
雪国じゃないんで、そこまでの厚みはいらないかも。

というわけで、相変わらずの経験不足による躓きですわ。

でも、このMadelinetosh Pashminaのフワフワ感とイケメンな色、きっと夫が好きだと思うので、近いうちに形にします。
このシンプルな編み地もきっと好きだから、目数をうんと減らして二重でちょうどいいサイズ感で編もうかな。

次に検討したのが、まっすぐ身頃のカーディガン。


「まっすぐ身頃のカーディガン」fromブティック社「手編みのアウターニット」
Yarn: Malabrigo Merino Worsted (col. Candle Wax)
Needle: JP#8

編み始めたものの、その直前に英文パターンを知ってしまって・・もう編み図に戻れない脳みそになってしまい停滞。

2013年11月からこの状態なんだから、もういっそFROGしようかなぁと考えるのですが、やっぱりこのカーディガン可愛いんですよね。
でも今更編み図を見ながらなんて編めないよぉ・・とか思っていた矢先、大好きなSkeinからのメルマガにこんな記事が!(私がどんなにSkeinが好きかについてはこの辺の記事で→


私の大っ好きなSkeinですよ。
そのSkeinのブログの2015年8月31日の記事が「日本の編み本が最高な10の理由」っていうタイトルですよ。

で、中身の詳細については、ぜひリンクを開いてみていただきたいのですが、michiyoさんや三國さんの本を例に、写真の美しさや手編みニットのコーディネートの秀逸さ、そして何より編み図が見やすく、必ず本の後ろの方に編み記号の詳細な説明が図解されていて、言葉が分からなくても誰でも編める点などを挙げているのです。

ナント!

中年日本女のあたしが避けてちゃダメじゃん!

というわけで、こちらのプロジェクトは継続とします。
毎日2段ずつ・・とかノルマを課して地道に編んでいけば、半年後には編みあがるかしら・・。

そんなこんなで、まぁ、編み途中のものを見直したりしている月曜日の朝、皆様いかがお過ごしですか。

他にも、FROGしようにも、プロジェクトごとグルっとマルっと失念してしまったBanana Leaf Shawl
もあるし・・。どうしましょう。


まぁ、とりあえず、継続中でモヤモヤしていたのが気持ち的に整理できて少しスッキリしたかな。
(ホントか??)
近日中に靴下を終わらせてクリスマスプロジェクト第一弾に入りたいと思います。

 
で、靴下はまだこんな感じ。
 
Pするときに指のこわばりがけっこう影響するので、K2P2の足の甲側に時間がかかる。
でも、さっさと終わらせたいな。
 
頑張るぞ。

2015/09/06

こんなところに落とし穴

手の痺れが相変わらず続いているというか、ちょっとずつ悪化しています。
とうとう中指にも来てしまいました。

仕方ないので、娘の新学期が始まって早々、スクールでの仕事がお休みに日に、図書ボランティアをサボって総合病院に行ってきました。

なんとなく、整形外科に行くよりも多角的に診てもらった方がよさそう・・という予感もあり。

数時間コースになるだろうということで、「暮らしの手帖」1冊、分厚いペーパーバック1冊、編み物(なかなか進まない靴下)、水筒、おやつ・・と装備を固め、乗り込みました。

案の定、病院の敷地内の駐車場は満車で、北側砂利Pも満車。さらに道を渡って少し行った西側Pになんとか入り、草ぼうぼうに水たまりという最悪な場所に駐車。

が、紹介状もない初診なのに、「暮らしの手帖」を開いて早々に呼ばれ、あっという間に診断。
念のために首や手のレントゲンも撮りましたが、ヘルニアではないということ。

「手根管症候群」
だそうです。

手が痺れるという症状で来る患者さんは、多くの場合これなんだそうです。
さらっと「ほっといても治るものじゃないんで」と言われてしまいました。

「はぁ。え?へ?」

「ほっといたら治る」じゃなくて、「治らない?」

パンフレットもいただきました。
人差し指、中指、薬指の痺れにひどくなり、母指球筋が痩せてくる。
「オッケー」のような親指と他の指を合わせる動きが出来なくなるので、ボタンかけなどが出来なくなる・・そうです。

治療には手術が必要とのことでしたが、手首~手のひらを切るって、ねぇ?

なんだかなぁ。

「なるべく手を使わないように」とか「右利きですよね?」とか「重い物持ちませんよね?」とか言われましたが、家事だって趣味だってけっこう左手って使いますよ。
新学期を迎えたスクールでは、けっこう重い1~2歳児を一日中抱っこしていることも多いですし。

とんだ落とし穴ですよ。みなさん。

原因不明とのことですが、更年期近くなった女性が突然発症する場合が多いそうです。

とほほ。

編み物のペースは、今後ますますスローになって行きそうです。
(それでも続けるつもり・・。だって、まだまだ毛糸もあるし。)

あの靴下いつ編み終わるんだろ・・。

2015/08/30

びりびりキテまして・・

あの酷暑はどこへやら?
2個の台風が去って行ってからというもの、すっかり涼しくなりましたね。
日中はまだムシムシ暑くてエアコンをつけたりもしますが、夜はもうヒンヤリですよね。
 
いよいよ編み物が楽しくなる季節です。

なんて浮かれ気分に水を差す大問題が発生しています。

負傷です。

左腕の痺れがひどいんですよ。
先週辺りからは人差し指の感覚がほとんどありません。

動かせるんですけどね。
ひどく重くてとにかくビリビリと痺れていて、細かい作業がとても辛いです。
こうしてキーボード打っていても人差し指が当たると肩までビーンっと痺れが走ります。

検索してみると、頸椎ヘルニアが疑われたりするようなんです。
困りました。

靴下をさっさと終わらせて、クリスマスに向けたプロジェクトをスタートさせたいところなのですが、左手の人差し指に糸をかけるだけで痛いんです。
とくにpurlのときには人差し指を使っていまして。
中指で代用してみたりもしましたが、目を落としたりする始末。

そんなわけで、編み物がちっとも進みません。

夏休みに長々と実家でお世話になっていた間、枕が合わなくてですね・・。
まぁ、延々と居候しながら「枕が合わない」だのと文句も言えないので、なんとなく枕の下に腕を入れて寝る習慣が付いてしまって。
それでもダメで、枕を縦に置いてみたり、2個重ねたり、あるいは枕を外してみたり。
「肩が凝るなぁ」「首が痛いなぁ」「寝違えたかなぁ」と思いながらだましだまし過ごしていたのですが、こちらに戻ってすぐの徹夜仕事でトドメを刺してしまったようです。

私が普段仕事をしている書斎にはエアコンがないので、娘がホームステイに行って留守なのをいいことに、エアコンのある娘の部屋にPCを運んで仕事をしていたのですが、机といすの高さが自分の体に合っていなかったんですよね。
それなのに、締切間際だったこともあり、変な体勢のまま黙々と2日連続で寝る間も惜しんでPCに向かっていたら完全に傷めてしまったようです。

どうしたらいいんでしょうね。

整形外科かなぁ。整体かなぁ。
ヘルニアって治るのかなぁ。

夫の椎間板ヘルニアは手術とブロック注射ですっかり良くなり、最近は水泳や軽いランニングとストレッチで痛みもなく安定した状態を保っていますが・・。

とりあえず子供の新学期が始まって、落ち着くまで医者は行けないよなぁ。
整形外科って無駄に混んでいる気がするんですよねぇ・・。
うちの近所だけ?
娘の靭帯損傷で行ったときも、何時間もかかったんですよねぇ・・。

家の枕もイマイチ合っていないから、やっぱり「じぶんまくら」作ろうかな。

2015/08/23

小さきものたち

ご無沙汰しています。元気です。

いやぁ、本当に子供の長期休暇ってダメですね。(私が。)

全く編めません。

しかも長々と東京方面に帰省なんてしたらもう間違いなく編み時間はほぼゼロ~♪ですよ。
友人に会ったり、博物館や医者めぐりしたり、自宅の手入れしに行ったり・・。

そんなわけで、今年の夏休みは小さなものばかりちょこちょこ編んでいました。

メインは靴下ですかね。ほら、靴下問題があるので。

1ヶ月も前になってしまいましたが、2足目をCOしたToe-up Two at a Time Wave Socksは、そこここで目数の微調整を図って、なんとかしっくりフィットするものに仕上がりました。



Toe-up Two At A Time Wave Socks by Laura Magdycz
Yarn: Pierrot Yarns Carta (62 Ice Gray)
Needle: Addi 2.25 mm (100cm circular)

化繊に対する接触アレルギーに加えて(ちなみにキラキラは、かぶれて掻き毟った跡を隠すため)、足が人並みより小さい(靴サイズで22cm)という問題を抱えているので、靴下探しに苦労するのですが、編むのもなかなか大変ですね。
何せパターンどおりに編んでもサイズが合わないわけですから。

大抵のソックヤーンはウールに化繊混という、私が直肌に付けられない配合だったりするので、糸も替えますしね。

そもそも、私、巻物以外は、わりとゆったりしたシルエットのウエアばかりを編んでいるので、ピッタリサイズにこだわった編み物というのをほとんどしていないんですよね。

何年も前にかぎ針で編む「おうちばき」にハマったことがあって、そのときは、何度も試し履きをしながら(家族の分も同様に試し履きをしてもらって)編んでは解き、編んでは解きしましたが、棒針ではほとんどパターンどおりにしか編んだことがありません。

ソックニッティング歴が浅い私なので、場当たり的に微調整できるほどテクも経験もないわけで、結局パターンどおりに1足編んでみて初めて、どこの目数を減らすべきだったか気づいたというわけです。

とほほ①

まぁ、そんなこんなで相変わらずの紆余曲折ぶりですが、完成したフットカバーはもうそりゃぁピッタリサイズ。ついでにこちらの2足目は履き口のゴム編みもやめて、メリヤスのみにしたので、クルンっとなってストレスフリーだし伸びにくい!

大満足!

もうこの際、同じものを同じ糸でひたすら量産すれば問題はないのでしょうけど、それじゃあね・・飽きちゃいますよ。堪え性のない40sなので(汗)。

それで、次に始めたのは、シンプルなフットカバー。
フリーパターンのこちらを参考に、でもサイズ調整しやすいように、Toe-upで、しかも2足目で嫌にならないようにTwo at a Timeで編んでみよう!なんて無謀な挑戦をしてみたので、予感的中。

あえなく撃沈。



せめて、パターンどおりにTop-downで編めばよかったのですが、その場合に上手くサイズを小さくできるか自身がなくて・・。
何せ、足幅もわりと細めなようなので。

超恥ずかしい写真をどうぞ。


キャー!ハズ!
あっちからもこっちからも爆笑が聞こえてくるよう・・。

どの辺からgussetを始めればいいのか、目測を誤ってしまって、子供用にしちゃ幅広だし、なんじゃこりゃ??なものになりました。

とほほ②

しかも、ケチって1玉の中と外から糸を出して編み始めたので、途中で幾度となく糸が絡まってしまって、進まない進まない。
ただでさえ、実家で編み物を出す余裕さえほとんどなかったのに。
プロジェクトバッグから出しても絡まった糸を解くだけでせいいっぱい。

ケロりましたよ。FROGGED。
(ちなみに写真はすでに全解き決定後。針をだだだっと抜いたところです。)

そんな右往左往の最中、娘をピューロランドに送り届けた(親戚の子たちと遊ぶため)帰りに何気なーく立ち寄ったユザワヤで見つけた「毛糸だま2015年春号 No.165」。

「毛糸だま」を嬉々として購読していた時期もあったのですが、掲載されている作品がどれもこれも上級者向きで私には到底編めないことに気づいてしまってからは、ほとんど手にとっていませんでした。
そんなわけで、ソックニッティング特集にもあまり揺れなかったのですが、久しぶりにページをめくってみたところ、なーんと、サイズ表を見つけてしまいましてね。

足のサイズごとに、Top-down、Toe-up両方の技法で編む場合に何センチまでどの部分を編めばピッタリになるよ・・的な表がね、載っていたんですよ。

そのままレジに直行しました。

で、こちらに帰ってきて、娘をオーストラリア(ホームステイ)に送り出してから、心を落ち着けてCO。

とりあえず、Wedge Toe & Round Heel Sockに挑戦しています。


あれま。なんとビックリ。私しかプロジェクト立ち上げていません。



糸は、7月上旬に毛糸ZAKKAストアーズのGOODBYE!セールで購入したNuvolettaの緑と去年か一昨年購入した同じくNuvolettaの黄色系。

昨晩遅くに撮影したので色がちゃんと出ていませんね。本当はもっと普通の緑と淡い黄色に緑や赤の斑点です。
そして、その後もう少し編み進みました。

つま先での作り目にはだいぶ慣れましたが、相変わらず動画を見ながら(苦笑)。
Turkish COで指定の目数にしました。
ただし、増し目の回数を5回で留めています。ちょっとパターンどおりでは幅が大きすぎるようだったので。
その分、色替え後のK2P2の回数をちょっと調整しなければなりませんでしたが、ワインがぶ飲みして24時間TV見ながらの朦朧とした頭でもなんとか間違えずにできたようです。

グッジョブ私。

この後、もう少し編んでheel gussetに入ります。ようするに足首にかけて厚みを増す足の形に合わせてマチを編んで行くわけですね。
増し目の回数を減らしたことで、多分ここでも少し手直しが必要になると思うので、気を引き締めて引き続き頑張ります!

他にも、5月頃から編み貯めてきたかぎ針の小物があります。



こちらは、レディブティックシリーズno.3554「かぎ針編みのミニチュア小物」から。

ちょっと理由(というか、目的?)があって、少しずつ編みためています。
糸はいずれもFlax Cを使用しています。

そんなわけで、この記録的猛暑の中、ノロノロと小さきものたちばかりを編んでいました。

相変わらず暑い日が続いていますが、夜の涼しい風はすでに秋の気配。
そろそろ次の大物を始めたいところですが、今年は去年以上に編み速度が低下しているので、もうクリスマスプレゼントに取りかからないとダメですね。

今年は、リクエストされているBrick Road Cowl 2枚と、アームカバーか帽子を2個編む予定です。どっちがいいかなぁ。
帽子の方が楽かなぁ。
サイズが困るかなぁ。

久しぶりにRavelryを徘徊しながら考えます。

2015/06/28

靴下問題を斬る!(新プロジェクト)

いやぁ、[not] a hint of summerが無事に編みあがりホントに良かった・・・。

完成したウエアを眺めているとまた大物を編みたくなってきてしまうなぁ。

次は長らくqueueに入っているRobinかなぁ。
それともbamboo cotton fingeringを引っ張り出してきてノースリーブのトップスでも編もうかなぁ。
(夢見心地)

妄想はつきませんが、夏が近づいてまた例によって靴下問題が勃発しているんですよ。
(靴下問題については、こちらの記事→

実は冬場の靴下問題はほぼ解決したんです。

ここ2年ほどの間に、「冷え取り靴下」なるものが密かに流行していることをご存じでしょうか?
ようするに、≪シルク5本指ソックス・綿5本指ソックス・シルク丸先ソックス・綿丸先ソックス≫を重ねて履くことにより、慢性的な冷えを撃退できるというものです。

気になってフェリシモで注文してみたのが始まり。
最近では楽天でも各種取り扱いがありますし、ベルメゾンではちょっと可愛い柄のものも。

ただ、履いてみるとシルク100%や綿100%の5本指ソックスって足へのフィット感が今ひとつなので、歩いているうちにズルズルと脱げてくるんですよね。

あ、私、足のサイズが22~22.5cmと小さいので、市販の婦人用靴下は大抵サイズが合わないんですよ。そのせいもあると思います。

あくまでも個人の感想です。

それで、結局4枚重ねるということはあまり続かなかったのですが・・。

その流れで、意外にもシルク100%とか綿100%(履き口のゴムも入っていない)がまとまって手に入って、それらをウールや化繊の靴下の下に履いておくことでかぶれずに一冬過ごすことができました。

が、夏が来て、はたと気づいたわけです。

シルク100%や綿100%(履き口のゴムや脱げ防止のゴムなし)の
「フットカバー」がない!!

ようするに、スニーカーやスリップオンの中に履くチビたアレですよ。
引き出しの中でよく行方不明になったりするあの子たち。

そんなわけで(相変わらず前置きが長いが)、新プロジェクト始動。


一昨年だったか、靴下編みに初挑戦してみて片方編んだあとにもう片方編む気力が起こらなくなるという、second sock syndrome (セカンド・ソック・シンドローム)に陥ってしまったので、今回は左右同時に編めるtwo-at-a-time に挑戦しています。



これが案外楽しくてウキウキ編んでいたのですが、踵~甲~足首の構造が今一つ好みじゃなくて、ちょっと停滞していました。

他の方のプロジェクトページでも「踵が合わなくて他の技法を使った」という方がけっこういらしたので、解くべきか、とりあえず一足パターンどおりに完成させるか悩みながらユルユル編んだり解いたりしていたのですが。

結局パターンに書かれた踵部分の編み方がイマイチ理解できず、他の方がオススメされていたsweet tomato heelに初挑戦してみることにしました。
(こちらの動画を参考にしています。→

で、案外サクッと完成。

 
Toe-up Two at a Time Wave Socks
by Laura Magdycz
Yarn: Pierrot Yarn Carta (col. Ice Gray)
Needles: US1 (2.25 mm)

ご覧のとおり、履き口がかなり緩くなってしまいました。
そもそも、gusset(マチ)を作る段階で増し目が多すぎたようなのですが、甲と踵の目数を1:2にするためにはこの増し目を減らすわけにもいかず・・・。
 
靴下編みに関する経験値が低いので、編んでいる最中に完成品が想像できないんですよね・・。



履いてみるとこんな感じです。
土踏まずまではほどよいフィット感なのですが、そこからがちょっと余っています。とくにくるぶしの下の辺りがタプンとしてしまいました。
次回はgussetを作るときの増し目の数を考慮して、最初から甲の部分の目数を少なめにしようと思います。
 
あ、いつものように編んでみた感想とかまとめていませんけど、この徒然なるままな感じでお許しください。
 
ちなみに糸は、何年も前にピエロさんで購入したCarta~手紙~です。
綿90%、絹10%という優しい夏糸。
実はRavelryを覗き始めたばかりの頃にMoroccan Nightsを編みたい!と思って大量購入したものなのですが、間もなくして身の程知らずに気づき、そのままお蔵入りしていたものです。
(Moroccan Nights はこちら)
 
 ウールでも化繊でも痒くなってしまう私にはもってこいな靴下用の糸になりました。
ただ、繊維の特性だろうと思うのですが、とっても糸割れします。
玉になっているときには撚りがあるように見えるのですが、編んでいるとすぐにほぐれてしまうのです。刺繍糸6本取りで編んでいるような感覚でした。
 
使った針は、このためにわざわざ朝鶴さんで注文したaddiの輪針です。
先が金属なので、よくすべり、ほぐれやすい糸を編むのは少し苦労しました。
 
と、いいつつ、早速残った糸で同じパターンに再挑戦。
 
だって、靴下問題が本当に深刻でスニーカーやスリッポンを履くたびにかぶれて掻き壊してしまった水ぶくれの大群のせいで足が汚いんだもの。。。(涙)
大きすぎた↑↑も履くとして、早急に洗い替え用が必要なんです。
 

作り目は、magic loop toe-up two-at-a-time COです。
とってもキレイな目が簡単に出来て、本当に魔法のような不思議な技法です。
(こちらの動画を参考にしています。→

次は、Super Simple Short Sockに挑戦したいのですが、これは段染め糸の方がいいかなぁと思っています。


それに、Toe-upではなく、Cuff-downなので、サイズ調整がしにくいかなぁ・・と思ったり。

靴下は手の遅い私でもわりと早く完成するので、達成感があっていいですね。
しばらく色々挑戦してみようと思います!

2015/06/20

[not] a hint of summer 完成!(その2)

さて、前回に引き続き、Isabell Kraemerさんの大人気パターン...a hint of summerの完成報告です。




今回は、編んでみた感想やパターンに関することをまとめてみたいと思います。

2.気づいた点、感想など
(a)単色で編んだこと
もともとこのパターンは2色の糸を使い、ストライプ(ボーダー)を形成しながら編むものなのですが、3つの理由から今回は単色で編みました。

●理由1: しましまのウエアを編んだことがなく、生活環境が大きく変化してますます編み時間が減ってしまった状況でチャレンジする勇気がなかった。
●理由2: どうしてもLIFE IN THE LONG GRASS silk merino sockを使いたかったが、これと合わせられる同等に柔らかい糸を他に持っていなかった。
●理由3: そういえばボーダーの服をほとんど持っていない(半袖カットソー2枚のみで長袖は1枚もない)。熟考しているうちに、横しまが似合わないことを思い出した。

結果的には単色にして大正解でした。

何せ上記の理由3があるので、うっかりストライプに挑戦していたとしても、完成品を試着して「はっ!!」となって落ち込んでいたかもしれませんし・・。

しかし、それ以上に編み始めが難しかった!!

Ravelryのプロジェクトページにも書いたのですが、編み始めは本当に何をしているのか皆目見当が付きませんでした。

まさにCluelessnessの極み。

まず、別糸の鎖から目を拾う方法で編み始めるのですが、C2(カラー2)で鎖の裏山から目を拾って1段だけ裏メリヤスを編み、次はC1(カラー1)に変えて編み始めの鎖から13cmまで、「C1を4段C2を4段」の縞模様で編んだら目をホルダーなどに休ませる・・といういきなりの「???」な作業。

往復編み(German Short Rows)で肩のラインとVネックを作っていることはなんとなく想像できたのですが、輪にしてグルグルとメリヤス編みをする状態になるまでに、何度も糸を切るしC1からC2に替えるという指示も毎回あるわけではなく、自分で「4段毎に色替え」と意識しながら進めなくてはならないもの。

編み時間がとぎれとぎれになりがちな私に、そんな芸当はきっと無理だったでしょう。
輪編みになる前にギブアップ・・が関の山。

そんなわけで、前にも書きましたが、往復編みを含め、Vネックの真ん中で繋いでグルグル輪編みに移行できるようになるまでの長い平編みパート(しかもたびたび糸を切る)が、けっこうきつかったです。

いや、私には長く感じられましたが、実際にはそんなに長くないんですよね。
それに、何をしているのか分からないうちに肩や襟ぐりが完成していく様は、謎解きをしているようでもあり、きっと気持ちにもう少しゆとりがあれば楽しめたのでしょう。
でも、今の私には「今度は2色でパターンどおりに編みます」とは言えません・・(苦笑)。

(b)袖の編み出しのこと
今回のパターンは、トップダウンではあるのですが、襟ぐりから編み始めて肩まで編んだらボディと袖を分ける・・というタイプのものではありませんでした。

語彙が貧弱で上手く説明できないのですが、休めておいた目を針に戻して袖を編み始めるパターンとは一線を画し、袖は袖ぐりから自分で拾う手法でした。

私は平編みが下手で(要するに表編みと裏編みのテンションが変わってしまうのだと思う)、編み地の端2~3目が必ず汚くなってしまいます。

また、段から目を拾うという作業も苦手(均等に拾いながら指定の目数に合わせるのが下手)なので、この部分ではかなり肩に力が入ってしまいました。

でも、この手法だと休めておいた目から袖を編みだす場合に比べて、脇に穴が開くことがなく、2号細い針で拾い目を含めた2段分を編んだこともあってか案外袖がキレイに編み出ました。
また、目を拾った段の目が不揃いだった点も、水通しでずいぶんマシになったのでよかったです。




(c)色々な選択肢のこと
このパターンでは、裾を前後差のあるものにするか、ゴム編みにするか、袖をノースリーブとして処理するか、3/4(七分)袖を編み出すか・・の選択肢があります。

私は既製品でも裾にゴム編みのあるニットがあまり得意ではないので、このプロジェクトでは最初から前後差のあるタイプを編もうと思っていました。

 
前後差が分かる写真にしたかったのですが・・イマイチだな。

そして、袖丈は七分に・・と。
ただ、袖とVネックを編む前に試着した段階で、「ん?このノースリーブの感じもいいかも」と思って、袖を編むのをやめようか・・と、しばし考えました。


これはこれでリラックス感があってよくないですか?
(自画自賛)

でもメリノとシルクの糸なので、さすがに真夏は無理ですよね。
寒がりなので、例え上にモコモコのダウンを着ていたとしても、真冬にノースリーブを着ることはあり得ないので、結局当初の予定どおり袖ありタイプにしました。

でも、もし次にまたこれを編むことがあったら、夏にさらっと着られるノースリーブもいいかもしれませんね。
実は昨年shipsでそんな形のシルク・リネンのニットを購入したのですが、とってもいいんですよ。
ドレープ感といい、肌離れの良さといい。

いつか盛夏用として[more than] a hint of summerなんていうものを編むことがあったらそんな感じのものに仕上げたいです。

(d)Vネックのこと
最近あまり着ていませんでしたが、実はVネック好きです。
でも自分で編んだのは始めてに近いかな?
同じIsabellさんのon the beach以来で通算2枚目ですね。

なんか、すでにon the beachの記憶がほとんどないのですが、前記のとおり、平編みで端の目が不揃いで汚くなりがちな上、今回は糸がゆるふわだったこともあって、さらに襟ぐりの目が緩めだったりきつめだったりしてしまいました。
最終的には、糸を付けてぐるっと目を拾って処理したのでなんとか格好が付きましたし、水通しでずいぶんマシにはなったのですが、どう贔屓目にみてもキレイとは言えませんよね。


言い訳になってしまいますが、何せ上記(a)に書いたように、最初の頃、何をしているのか全くもって五里霧中だったので、どの部分を意識的にキレイにするべきか・・など考える余裕もなかったんですよね。
今回編んでみて色々分かったので、もし次回があれば、「あ、ここはVネックの襟ぐりになる部分だから、気合い入れて目を揃えることに全力を注ごう!」とか考えられるかもしれません。

なーんちゃって。
私の手の遅さから考えて、次にこのパターンを編む頃には、孫が産まれて成人してそう。
(ちなみに我が娘、現在小学生。)

(e)その他
以前、進捗報告の記事で「水通しで延びると思うので着丈を短めにした」というようなことを記載しました(この記事→)が、やはりシルク50%のドレープが出て、縦方向に伸びました。

白いスカートを合わせた完成品(水通し後)の着画と、ボディだけが編みあがった状態(袖とVネックが未処理で水通し前)のデニムの上に着た試着画では、丈感が全然違いますよね?
水通し前は、脇から39cmまで編んで裾の処理に入ったのですが、完成品では、脇から裾の裏編みまでが42.5cmになっています。
水通しで延びた分もあると思いますが、着ると自重で延びる感じもあるので、実際着用したときにはもう少し長く感じます。
前後差もあるので、後ろはもう少し長くなりますし。

以前、同様にメリノ50%、シルク50%のSkein Merino Silk Sportsで編んだJamesも何回か着ている間に伸びたような印象だったので、今回少し短めに編んだのですが、個人的にはもう少し短くてもよかったかなぁ・・・と思っています。

そんなところですかね。

大好きな糸で編み地の美しさを感じながら、(私にしては)丁寧に編めたので、大満足です。
たくさん着て楽しみたい一着になりました!

そして、すでに次のプロジェクトが始動しています。

[not] a hint of summerにあまりにも時間がかかってしまったので、今度は小さなプロジェクト。
一昨年から懸案事項のままになっている私の「靴下問題」(この記事→)に真っ向勝負中です。

そのお話はまた近々。
 
明日はUSJに行っています!
(車の中で編めるかな・・)

[not] a hint of summer 完成!着画も・・(その1)

Isabell Kraemerさんデザインの超人気パターン...a hint of summer。


夏の気配も感じない時期にデザインの特徴でもあるストライプを省略して単色で編み始めたプロジェクト、[not] a hint of summer。
袖と襟ぐりをサクッと(私にしては・・)終わらせて月曜日に完成しました!

やったー!!

水曜日の図書ボランティアの前に水通しとブロッキングを済ませ、梅雨のど真ん中に2日半かけてじっくり室内乾燥。
ようやく着画が撮れる状態となりました。

曇り空だし、夕方の室内だし、スマートフォンだし・・どうしてもこの美しい色が出せませんが。

 
(しかもピンボケだーよ。)

... a hint of summer by Isabell Kraemer
Yarn: LIFE IN THE LONG GRASS silk merino sock (col. sea sparkle)
Needles: Knit Pro Nova Metal JP#5, JP#4, JP#3  
Size: XS

実際にはグレーや紫をあまり感じない、どちらかといえば、ブルーグリーンなのかなぁ・・。
全体的には少し色落ちしたデニムのように「紺」寄りの印象なのですが、グリーンやラベンダーが複雑に入り混じっていて、本当に海の煌めきのようです。

色彩を正確に再現できなくて残念です。


これも違うし。

いつもどおり、編んだ感想や気づいた点などをまとめます。

1.糸について
Yarnaholicさんの受注販売でお願いしたLIFE IN THE LONG GRASS silk merino sock。
到着のご連絡をいただいたときには注文した記憶すらなく、我ながら「大丈夫かワタシ??」と不安になったものですが(この記事→)、どうしてどうして。
届いた糸の美しさと肌触りにすっかり魅了されてしまいました。


当時Manos del Uruguay MaximaというWorstedの糸で直肌には絶対無理なゴッツイセーターを編んでいたこともあり、この糸で編んでみたくて編んでみたくてたまらない衝動にかられ、編み時間がほとんど取れない状況なのを分かっていて始めてしまったプロジェクトです。

防縮メリノ50%、シルク50%のfingering。
しましまを省略したので、本当にメリヤス砂漠だったのですが、それでも編み時間がもう完璧な癒しになっていたのは、編み地の美しい色と顔をうずめたくなるようなひたすらの柔らかさのおかげでした。

編み心地については、Knit Pro Nova Metal(針先が少し尖っている)を使用したせいか稀に糸割れすることがありました。
もともと手がとても遅いので、糸割れしないように気をつけながら編む必要があり、ますます遅くなった気もします。
でも、美しい編み地を触っているだけで幸せ~な気分だったので急がず丁寧にゆっくり編みたい気持ちになれ、糸割れした個所も気づいたときにその都度修正したり編み直したりしました。

完成したプルは想像どおり肌にクッタリと寄り添うしっとりした柔らかさ。
かなりの痒がり肌で「柔らかい」と評されるあらゆる糸でチクチクを感じてしまう私でも、これは一切肌ストレスを感じません。


着画も梅雨らしい空模様の夕方に撮影しましたが、ブラトップの上に直接着ても痒さは皆無。
むしろタグや縫い目がない分、そんじょそこらの綿のインナーよりストレスフリーです。

余談ですが、写真が全般的にブレているのは、今回セルカ棒を使ってみたから。
握力18kg弱という恐ろしく非力なオンナなので、長くした棒の重さに腕力が耐えきれず
ぷるぷる震えてしまいました・・。

以前Jamesを編んだSkein Merino Silk Sport(この記事→)も同様の配合で、やはりストレスフリーだったのですが、編み地になったときの色の安定感はこちらの方が「使いやすい」気がします。

まぁ、選んだ色にもよるのかもしれませんし、たまたま安定したロットだったのかもしれませんが、実物は写真で見る以上にほとんどカラープールが起こりません。
色の揺らぎが細かく起こるので、「紺の強いエリア」や「紫ばっかりのエリア」が出来ることがありませんでした。

そして、水通し後の編み地も、こちらの方が「安定」しています。
Skein Merino Sportは、水通し後に少ーしpillingっぽい毛羽立ちが起こりました。
とくに、淡い水色のcol. Pearlで顕著です。
「毛玉」ではないのですが、部分的に表面にモワモワと綿のようなものができ、それが少し気になりました。
でも、今回の糸では今のところ全くありません。

さて、次はパターンに関して悩んだ個所や気づいた点を書きたいのですが、長くなってしまったので、また今度にします。

乞うご期待(?)

2015/06/04

[not] a hint of summer やっと!

ご無沙汰しています。
ご無沙汰し過ぎてもうウェブ墓場に葬られそうな勢いですが・・・。

3月に新しく外勤の仕事を始めたり、新学期で子供のスケジュールが色々変わったりでなかなか生活のペースが掴めず、まとまった編み時間を取れずにいました。

そんなわけでまだまだ肌寒い時期にCOしたa hint of summer。
夏の気配すら感じない時期だったのでプロジェクトネームには[not]を付けたのですが、梅雨入り前からの真夏日続き。a hintどころかもうバッチリsummerじゃないの??ですよね。

で、ここ1週間ぐらいの間に突然やる気が起きてとりあえずボディをダーっと完成させてみました^_^;


色がかなりグレー寄りに出ていますが、本当はもっと紺色に近い色味です。
緑や紫も入り、シルクの輝きがじんわりと滲み出る素敵な色です。

いや、ここに至るまで、ボチボチ編んではいたんですよ。
ゼロの日もたくさんありましたが、1日1段(輪に編んでいたのでroundですが)も進まないことが多かったのですが、隙間時間や気持ちにゆとりのあるときに半周だけ・・とか。
5月中旬にはなんとな裾の前後差を作る引き返し編みまで済ませていたのですが、German Short Rowsのdouble stitchを最後に拾うところで2目ほど失敗したらしく、目がユルっとして美しくないところが出来てしまい、そのまま放置してしまったんです。

Short Rowsを解くならその手前にライフライン入れないとだだだぁ~っと目を落とすじゃないですか、絶対。
その「Life line を入れる」と「解く」という作業を集中してやれるだけの時間的気分的余裕がなく、「残るは裏メリヤス2周・表メリヤス3周・BOだけ」という状態で放置。

それがこの1週間でなんか色々落ち着いて一気に片付けられました。

たくさん出ていた糸端も脇だけ残して処理。

とりあえず着てみましたよ~。


襟ぐりと袖がまだですが、それらしい形になりました。

経験上、メリノ50%シルク50%の糸で編むと水通し後にかなりドレープが出て着ている間に目指すシルエットより長くなってしまうことが多いので、丈は指定より気持ち短めに編みました。

さーて、袖にとりかかるかな。
今日は思いがけず仕事が休みになり、友人とランチに行くことになったのですが、それまでに袖を始められるといいな。
 
でもブログ更新していたらあんまり時間がなくなっちゃったな。

2015/04/14

[not] a hint of summer ~あまり進まず

前回の更新から一週間以上経過してしまいましたね。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

新年度を迎え、本業はもとより、新しい仕事も加わり、ボランティアで役職に就いてしまったりして、なんだかアタフタしています。

ますます家事育児は疎かに。

手は遅いし、何もしなくていい時間が最低1時間まとまってないと編み物を手に取れないし・・なんていうユルユルニッターなもので、今週もいつも以上に編み物は捗りませんでした。

が、とりあえず、始めた新プロジェクト[not] a hint of summer。
(先週から春から冬に逆戻りしたような寒い日が続いているので、そんなプロジェクトネームにしてしまいました・・。それに、単色だし。でもまた今週後半から初夏の陽気になるとか?)

ようやく襟ぐりのVが完成して、輪編みになりました。


やったー!!

けっこう長かったですよ、平編み。
前回も書きましたけど、purl(裏メリヤス)がとても苦手(ますます手が遅くなる)なので、早く輪編みに到達したかった!!

が、輪にする直前に新たな問題が。

「次の色替えが来たら、編み始めのマーカーを外して、脇にずらしてね。」
「つまり、一度糸を切り、脇までの目を編まずに右の針に移動させ、脇に糸をつけて再び編み始めるのよ。」

との指示が。

はい??

うーんと。

平編みから輪編みに移るときは、Vの交点(とんがりのところ)で二目一度をして繋いだんですよ。
だから、ここが「段の始め」になっているわけです。

身頃のど真ん中に編み始めがあるのって・・多分シマシマの場合、何かとマズイんですよね?
段差が出るとかいう噂ですものね・・。
(これまでシマシマを避けてきているので私の中ではあくまでも「ウワサ」。)

だから・・なんでしょうね。きっと。

でもでも。
私は単色で編んでいるの。
不必要に糸を切りたくないの。
だってすでに何度も切っているんだもん。

はぁ。
(ため息)

これって、シマシマで編んだら糸始末がたーーくさんになるんだね。きっと。
だって、すでに何度も糸を切っていて糸端だらけだもの。

なんか想像したらちょっと憂鬱かも。

こんな時期だから単色にしておいてよかった。

まぁ、でも、横着して段の始まりをど真ん中においておいて何か一大事が起こったら嫌だから、言われたとおりにしよう。

というわけで、あーでもないこーでもない言いながらなんとか無事ボディのぐるぐる編みに進みました。
紆余曲折。右往左往。

本日は娘が風邪でダウンのためスクールの仕事をお休みしました。
おかげで最近にしてはかなり良いペースで編めています。
すでに減目2回。

なんだか複雑な心境。

2015/04/05

いつの間にやら新プロジェクト始動

東京の桜は満開を迎えたと同時に強風に曝され、すでに花吹雪。

そんな中戻ったところ、こちらも冷たい風の吹きすさぶ雨模様。

東京に一足遅れて満開となった(らしい)川沿いの桜もびっしょり。
千本桜を愛でる「さくら祭り」は中止にはならなかったようですが、客足はまばらだったようで「実施しています」と宣伝カーが町中を回っていました。

とはいうものの、厚手のタートルを着るほどの寒さではなく・・・。
せっかく編みあがったCaramel Latteですが、来冬まで眠らせておくことになりそうです。
残念。

さて、新しい仕事も明日から新年度を迎えます。
私自身は一か月で少し慣れたとはいえ、また「なんなのここ?言われてることも分からないんだけど??」な新入りさんたちが入ってくる予定なので、しばらくは気力と体力の限界に挑戦する日々となりそうです。

そんなわけで、編みたいものは色々あるのですが、新しいプロジェクトを始めても編める時間が取れなさそうな現状。

一番編みたいOutlinedは初挑戦となるVikkel Braidなる技法があるので、集中力を要しそう。


常にグッタリぼんやりしている昨今の状況では避けたい。

以前Shibui Linenでトライして諦めた(この記事→)Robinを今度の秋目指して手持ちの冬糸(よりどりみどり)で編もうかなぁ・・と考えたりもしましたが、ストライプ(正確にはボーダーだろうか?)を編んだことのない私が、この編み時間の取れないときに編むにはちょっとね。


Frogの再来(ケロケロ)となりそう。

じゃあ、初夏を思わせるa hint of summerを昨年の夏に準備したHolst Garn Coastで編むのはどうよ?(この記事→
もともと玉だからすぐ始められるし、夏までのは完成するんじゃね?

 
あ、でもやっぱりストライプ。
却下。

あ”ぁぁぁ!!

とういわけで、結論。


「単色でa hint of summer」

パチパチパチパチ。

皆様素敵な色の組み合わせでシマシマシマシマ編んでいらっしゃいます。
私も昨年YarnaholicさんとFynさんでHolst Garn Coastを4色計8玉も購入して色合わせをあれこれ考えていましたよ。はい。

でもね、今シマシマに囚われている余裕がないの。

そんなわけで、「触りたい」と語っていたLife in the Long Grass / Silk Merino Sock (col. sea sparkle)
で編むことにしました。

Provisional Cast On (別糸で編んだ鎖から拾う作り目)から編み始めて襟ぐりの後ろになる辺りを編んでいるところで帰省。
帰省中も色々予定があり、あまり編めませんでしたが、帰りの新幹線と高速バスでそこそこ進み、昨日今日と(私にしては)せっせと編んで、やっとVネックの形が完成しそうな気配。
ここが済めば、輪にしてグルグル編むことができます。

ここに至るまで、構造が謎でした。
でもそんな「?」な感じもなんだかワクワク。
触っているだけで、メリヤス砂漠が広がっていくだけで、ウットリするような糸だからこそかな。
もちろん、パターンの秀逸さもあるのですが。



別糸の鎖から編み始め。
平編みのまま13cm分メリヤスを編んだら、糸を切って目を別糸に。
編み始めの鎖を解き、目を輪針に取って一列表目を編む。
裏面を少し編んだらその目を別糸に取り(あとで左肩になる)、さらに首後ろになる部分を伏せ目。
残りの目は右肩~右胸となるようにGerman Short Rowsや増し目をしながら肩とVネックを形づくる。
そして、先に編んだ13センチ分の背中とだいたい同じ長さ(ストライプの場合はもっと厳密だよね)になったら、糸を切り、目を休ませる。
先に休ませておいた左肩になる目を針に戻し、右肩~右胸同様に左も形作る。

そうこうしているうちに、背中で休ませておいた目を同じ針に戻して脇でつなぎ合わせる。
が、ここではまだVネックが繋がっていないので相変わらず平編み。

はい。意味不明よね。

編んだことないと、こうやって書いていても「はぁ??」でしょ?
編んでいても果たしてあっているのか五里霧中な感じでしたよ。

でもね、びっくりですよ。
ちゃんと形になっていくんですから。

Purl(裏メリヤス)が苦手な私としては、平編み作業は極力少なく、早くグルグル編みに移りたいところなのですが、でも徐々に形が見えてくるのが迷路を進んでいるような、パズルを解いているような、なんともいえないワクワク感に満ちていて、いつになく集中して編めてしまいました。

さて、春休みも今日でおしまい。

仕事が始まっても少しずつ編めるといいなぁ。。。

2015/03/23

Caramel Latte 完成!着画も~。

いやはや。
前回の投稿から早くも1ヶ月になろうとしていますよ。

びっくり。

順調に編み進めていたCaramel Latteでしたが、3月から新しい仕事を始めてしまい、生活のペースが掴めないまま3週間経過。

子供の登校を見届けて車を飛ばして出勤し、一日中トイレに行く暇もないほど体と声を使い、また夕方車を飛ばして子供の帰宅時間ギリギリに家に帰りつく生活。
帰宅すれば子供の宿題だ、最低限(汗)の家事だ、習い事の送迎だ・・とバタバタバタバタ一日が過ぎ、倒れるように眠る日々。
 
そこにきて、夫の入院。
大事には至らなかったのですが、冷や汗ものでした。

うーん。

この10年近く、ゆるーくゆるーくほとんど在宅のフリーランスの仕事しかして来なかったので、だらけきった体も脳もめちゃくちゃに疲れています。

そんなわけで、「Caramel Latteも残すところあと左袖のリブだけだわぁ~」となってから一目も編めずに長らく放置していました。

Ravelryの記録によれば、3月15日には完成したようですが、写真を撮ったり加工したりする余裕もなく、今日に至ったわけです。

ぜぇぜぇ。

そんなこんなでようやくの着画です。


Caramel Latte by Dani Sunshine
Size: 31 (smallest)
Yarn: Manos del Uruguay / Maxima (col. Sand) 4 skeins
Needles: US 8, US 9


編んでみた感想などをさら~っとまとめます。
もう頭も働かないし、記憶もぼやけてきているし・・。
1)糸について
このManos del Uruguay /Maximaという糸は以前娘のカーディガンを編んだときに使用したものと同じです。(この記事にも書いたっけ→
Eat Sleep Knitで欲しい糸を注文する際にコスパの高さに魅かれ(ようするに、太さと長さと質vs価格のバランスが良さそうに思った)、一緒に購入したものでした。

とても編みやすいし、目はよく揃うし、モフモフだし(脆弱肌の私はちっくりを感じますが)、なかなかいい糸のように思えるのです・・が、前にも少し触れたように、如何せんpillingがひどいんですよね・・・。
編みあがったときや最初の水通しではそんな気配はないのですが。
まぁ確かにsingle plyで解くときなどに毛が絡む感じはありますが。
 
そんなこともあって、当初はこのSandという色には別のプロジェクトを考えていたのですが、場合によっては室内専用として降格させることも念頭に、暖かそうでシンプルなこちらのパターンに急きょ変更しました。
 
編みあがりはとっても良いだけに、pilling・・本当に残念です。
なんとか防げないものかな。
 
 
 
2)パターンについて
とーっても分かりやすくて実にシンプルに書かれたパターンです。
これぞ初心者向き!
 
作り目を輪に繋げたらいきなりタートルネックの変わりリブ編み(moss st rib)が始まります。
このmoss st rib、最初は何をしているのかよく分からず、kとpを間違えて編み直したりもしましたが、規則性が見えてくるとこの部分がとても楽しかったです。(この記事にも書いたとおり→
 
裾、両袖と「早くリブが編みた~い!」となりました。
メリヤス砂漠をゆるゆる行くにしても、こういう「目指すところ」があると楽しめますよね。
 
タートルから編み始めるので、後から拾い目とかもないし、首周りの目が弛んだりすることもなく、キレイに仕上がりました。
 
 
 
太めだけど折らなくてもしっかり立つタートルネックがお気に入り。
脆弱肌だから中に綿タートルを着ることになるだろうけど、重ね着もオッケーなサイズ感。
そして、座ったりしゃがんだりしても背中の出ない丈感。
 
私にしちゃ上出来ですよ。うん。
 
3)反省点
朦朧としながら最後のリブ(左袖)を編んだことは前記のとおり。
そのため(と言い訳しますが)、最後のリブ編みで針の号数を下げるのを忘れてしまいました。
左袖のリブのみUS9のまま。
他は全部リブはUS8にしているのに。(爆)

最後の袖を例によってJeny's Surprisingly Stretchy BOで留めて(理由は以前書いたとおり→)、糸端も丁寧に(わたしにしては・・の話ですが)処理した後に気付いてしまいました。
もうやり直す気力も余裕もなく、そのままです。

ほれ、下の写真、左袖のリブ、気持ちユルそうでしょ?
 
なーんてね。
 
実は両方ともそんなに変わりませ~ん!(っと、自分に言い聞かせてスルー。)
ストレス溜めないための自衛本能が働いてます。

 
その他反省すべき点としては、袖丈でしょうか?

脇の拾い目から確か85段メリヤス編みでグルグル編んで(メモを紛失したのでうろ覚え)、リブを25段(こちらも今更数えることもしたくないのでだいたいな感じ)編んで終了としたのですが、ちょーっと長かったかな??

いや、編み上がり直後はやや萌え袖気味でちょうど良かったんですけどね。
水通ししたら伸びてしまったのです。

その辺の予測というか、さじ加減というか・・・。まだまだですな。
 
ま、それが万年初心者たる所以なわけですが。

ナニハトモアレ。

当初予想していた以上に気に入った形の冬物セーターが完成して満足です。
ここ数日庭のチューリップも咲いてあっという間に散るほど一気に春爛漫の陽気だったのですが、また今夜から急に冷え込んできて、明日は冬に逆戻りとか。

何回かでも着る機会があるかしら??

次のプロジェクトも結局決まらず、COする余裕もないまま・・。
どうしよ。

2015/02/24

addi click使用感レポ(長文)

万年初心者ニッターの拙いブログなのですが、最近多い日には100以上のアクセスをいただいているようです。

ビックリです。はい。

皆様、今日もありがとうございます。

それで、Bloggerの統計を感慨深く眺めていて気付いたのですが、随分前の「addi clickを買ってしまいました」という投稿にアクセスが多いようなんですよね。

実は、addi clickの購入を検討されている方が、使用感などを知りたくて検索してきて下さっているのかも。

と今頃気付く始末。

でも、肝心の前記投稿には実際の使用感なんてちっとも書いちゃいないんですよね。
思い込みや間違いもちらほらあるし。
 
ごめんなさい。

そこで、一度ちゃんとまとめておこうと思います。

何度も書いていますが、何せ私の輪針歴はとーっても短くて、ましてや付け替え可能輪針なんてものの存在を知ったのすら2年前程度???
最初に購入したのは楽天で検索して手頃な価格ですぐに手に入りそうだったKnit Pro dreamzのデラックスセットでした。(ちなみに私が購入したのはこちら

そんなわけで、addi clickの使用感といっても、比較対象はKnit Pro dreamzのみです。
しかも、向上心のあまりない、ユルユルニョロニョロ迷走ニッターなもので、非常に限られた編み物経験の中での極めて個人的な感想です。

あしからず。

まずは、近い太さの針どうしを並べてみました。


もう少し低い号数で比較したかったのですが、細いKnit Pro dreamz(塗装樺材)は続けざまに折ってしまって(はいはい、ガサツね)買い換えるときにステンレス製のNova Metalに変更してしまっているのと、addi clickのセットで一番細いUS4は編み途中のプロジェクトごと行方不明(!)になっているので、Knit Pro JP10(5.1mm)(上)とaddi click US8(5mm)(下)を比較してみました。

上の写真の中、Nova Metalで指している辺りがケーブルと針の繋ぎ目です。
 

つなぐ前の状態。

あ、最初の写真でお気づきかと思いますが、私が購入したaddi clickは一般的なregularやlace(いずれもステンレス製)ではなく、竹製のbambooです。念のため。

Knit Pro(下)はねじ込み式です。
指先で針とケーブルを持ってネジネジするのは力が入れにくいので、専用の治具(写真の9みたいな形の針状のもの)が付属しています。これをケーブル先端の金属部分の穴に差し込み、テコの原理を利用して締めます。
一方のaddi click(上)は、針の金属内部にバネが仕込まれていて、突起凸とケーブル先端の金属部分の溝凹を合わせながら、ケーブルを押し込んでひねるとカチッと繋がるようになっています。

主な違いはこれだけです。

ちなみに、私のKnit Proは日本の針の号数になっていますが、Knit Picksの付け替え可能輪針は、どうやら同じもののようでUSサイズになっています。ひつじだまさんで取り扱いがあり、ウェブサイトからも注文できます。
国内発送なので送料も安くすみますしね。

私はどこかで近畿編み針のSwitchだかチューリップ社製キャリーシーだかのケーブルは、針とは別個にクルクル回転する(=ねじれない)ことを知って、addi clickも同様かと勘違い(混同?)してしまっていたのですが、addi clickもKnit Pro同様ケーブルは回りません!
 
そんな勘違いする人は稀だとは思いますが、一応。

さて、「違いはこれだけ」と書きましたが、私にとっては、この違いが案外大きかったです。

子供の頃から握力が冗談みたいに弱い(18kgぐらい)せいなのか、ねじ込み式のサガなのか、私の場合Knit Proは編んでいるうちに緩んでくることがしばしばあります。
(全く緩まないとおっしゃる方も多数いらっしゃるのであくまでも私の場合です。)
ボンヤリ編んでいることが多いせいか緩んだネジネジ部分に目が挟まるようになって、緩んできたことに気付くありさま。

もうその頃にはウッカリ目がだだこぼれしないように緊張しながらねじ込み直す状況ですよ。
今のところ大惨事に至ったことはありませんが、それがちょっとしたストレスでした。

でもaddi clickではそれは皆無!

じゃあ、addi clickはストレスフリーか?というと、それがそうでもないんですよねぇ。
残念ながら。

以前、子供のカーディガンPlayful Citrusを編んだときにも書きましたが、針の段差部分に目がけっこう引っかかります。(この記事→
 

引っかかってる感じ、わかりますか?
あの、左端から6目と7目の間のガッタンっていう段差、見えるでしょ?

私、そんなに手がキツイ方でもないと思うのですが、WorstedのManos del Uruguay/MaximaをUS9で編んでいてもけっこう引っかかるんです。

Playful CitrusのときはLace Weightの極細糸をUS4(3.5mm)で編んですっごく引っかかりが気になって、「太い糸で編んだら気にならないのかな」とかなんとか言っていましたが、太くてもやはりそこそこひっかかりますね。はい。

それで、昨日久しぶりにKnit Pro JP5でFingeringのシルク混糸を編んでみたのですが、これがね、感動的にスムーズでしたよ。

なんだこのちがいは!?とビックリするほど。


この針本体の金属部分の加工の仕方の違いですよね。
 
Knit Pro(下)の銀色の部分がつるんとなだらかに傾斜しているのに対して、addi click(上)の金色のところは、ほら、明らかにガタンとした段差というか角が2個所あるでしょ?
ケーブル側の細い筒と針側の太い筒を台形のもので繋ぎました・・っていう感じがあるというのか。
 
ここに引っかかるんですよね。

そうそう。
ちなみにKnit Proには、このdreamz以外にシンフォニーウッド(圧縮ラミネート樺材)、Karbonz(カーボンファイバー製)、Spectra(アクリル製)、Nova Metal(真鍮製ニッケルメッキ)やら、他の材質の針もあります。

Knit Proのサイトを見ていて、私が「ステンレス製」だと思いこんで
ここでも繰り返しそう語っていたNova Metalの材質が
空洞真ちゅう製パイプに高品質ニッケル加工した金属」だったことが判明。
 
ちなみに同サイトでは日本語表示するとJISの号数が、英語表示するとUSサイズが
購入できるようです。
(他にもアルミ製やら竹製やらもあることに初めて気づいて衝撃。)

訂正してお詫び申し上げます。
 
いずれもケーブルは共通のようです。addi clickでは、私の使っているBambooが異端で、RegularもLaceもLace Longもステンレス空洞真ちゅう製パイプに高品質ニッケル加工した金属製です。
(addiの正規販売店という海外サイトに書いてあった・・・↑
材質以外に針の長さや先端の尖り具合が違うようなので、いずれの場合も好みや用途に合わせて選ぶのがいいようです。

それで、金属針なら上で語ったガッタンがないのかも・・と思ったりもしましたが、あさつるさんの比較写真を見る限りでは、少なくともLaceにもこの段差がありそうですね。
でも、金属なら糸のすべりがいいから、気にならないのかな?

この辺のところは、実際に編んでみないことにはわかりませんね。

以上徒然なるままに、私のひどく個人的なKnit Pro 、addi click比較論を展開してみましたが、双方の利点と欠点を勝手にまとめると:

Knit Pro(ドリームズ)
利点:通常目のひっかかりがない。糸が滑り過ぎることもなく、ほどよい編みやすさ。
欠点:折れ易い。針の色が濃いので濃い色の糸が見えにくいことがある。ねじ込みの際に付属の治具が必要。編んでいる途中にケーブルと針の継ぎ目が緩むことがある。(その場合、目が緩んだ隙間に挟まり引っかかりが生じる。)
とくにマジックループの場合、よじれたケーブルを直したりしている間に少しずつ緩んでいるのかも?
Knit Pro(Nova Metal)
利点:同上+丈夫。
欠点:同上+目が滑り過ぎる。手に馴染まないことがあり、汗などで持ち難く感じる。シルク混の糸などは目がツルツルと針先から滑り落ちる場合がある。

addi click(Bamboo)
利点:余計な治具などを使用せずに簡単にケーブルと針を繋ぐことができる。編んでいる最中にケーブルと針が外れたり緩んだりしない。竹なので、糸の滑りがよいが、落ちるほどではない。手の握りが良い。丈夫(体重をかけてみていないからわからないけど。)
欠点:針本体の金属部分の形状により、目が引っかかり、編み難さを感じる。

なお、上のいずれでもケーブルが回転しないのでマジックループのときなどは、ケーブルの捻れが気になることがあります。
まぁ、そういうものだと思っていれば気にならないのですが、「回転して捻じれない!」と唱っているものを見てしまうと確かに気になるかも・・という程度です。
 
最後にケーブル比較。
 



左がaddi click 右がKnit Pro。

いずれもセットに付属していた24in (60cm)用ケーブルを直径5cm程度に巻いたところ。
 
なんとなく左のaddi clickのセット付属の金のケーブルの方がKnit Proのセット付属の黒いケーブルよりしなやかな気がしていたのですが、比較してみると大差ないですね。
addi clickの方が気持ち細いのかな?

Knit Proは別売りの紫、addi clickは別売りの透明赤のケーブルも持っていますが、私の主観では編んでいるときの印象として、しなやかさの度合いは
金>紫>黒>赤
かな。でも並べてゴニョゴニョ触ってみる分には大差ないです。

何号か前のInterweave Knitsでも付け替え可能輪針Interchangeablesの比較の記事がありましたよね。世の中のものすべてが掲載されていたわけではないでしょうし、日々改良品や新製品が出ているでしょうからなんとも言えませんが、やはり私が望んでいるようなパーフェクトなものはなさそうでした。

あ、私の考えるパーフェクトって
 ●簡単に付け外しが出来て
 ●でも編んでいる途中でゆるんだりはせず
 ●ケーブルが単独で回転するので編んでいる最中に捻じれてこない
 ●強靭で持ちやすい
付け替え可能輪針です。

でも、これも人それぞれですよね。
手持ちのもので無問題っていう方が大半だとは思うんです。

弘法筆を選ばず。

腕が未熟だから道具にあーだこーだケチ付けるんですよね。分かっています。

念のため言っておきますが、私は、どちらの針も「買って良かった♥」と思っています。
悔いなし!
Knit ProはJIS規格品なのでJPの号数、addi clickはUSサイズなので、作品やゲージ調整のために使い分けたり、たまたま他のプロジェクトで一方を使用していたら、他方を使ったりしています。
また、Knit Proの方が短い針先や長ーいケーブルなどのオプション品が国内で入手しやすいので、小さなものを編むときなどは頼りになります。
 
そんなわけで、もしこれから付け替え可能輪針のセットを購入される方には、一言。
 
Happy Knitting! 
(延々書いて結局それかよ、と怒られそう・・)
 
長文失礼しました。